クソ面白い社会学の入門書「古市くん、社会学を学び直しなさい!!」
古市くん、社会学を学び直しなさい!!
著者 古市憲寿
対談相手 小熊英二、佐藤俊樹、上野千鶴子、仁平典宏、宮台真司、大澤真幸、山田昌弘、鈴木謙介、橋爪大三郎、吉川徹、本田由紀、開沼博
最高の入門書に出会うことが、できた。
テレビで良くも悪くも話題の古市さんが、日本を代表する社会学者12人に「社会学ってなんですか?」と問いかけ、対話するという形式で進みます。
この本は、これから社会学を学びたいと思っている人に向けてはもちろんのこと、社会学って何?と全く興味がない人が読んでも面白いと思える可能性が限りなく高い1冊になっています。
なぜこの本を僕がめちゃくちゃオススメするのか?
この本の構成を社会学ではなく、サッカーに例えるとどんな感じか?
今期待の若手サッカー選手「柴崎岳」が日本を代表するサッカー選手、中村俊輔、中田英寿、中村憲剛、本田圭佑らスター選手にインタビューをする。
・あなたにとってサッカー(社会学)とは何ですか?
・サッカー(社会学)の魅力は?
・あなたの得意なプレイ(専門の研究分野)について教えてください。
・なんでサッカー選手(社会学者)になったんですか?
そして、このインタビューを通じて、サッカーの魅力(社会学の魅力、社会学とは何か?)にほんの少しだけ読者にも感じてもらおうという、「入門書のための入門書」となっています。
古市さんは、数々の問題発言などでも有名です。実際、僕も…となったものもありました。しかし、インタビュアーとしての魅力は間違いなくありました。大御所社会学者とのコミカルなやり取りはバラエティ番組を見ているかのような面白さを感じることもありました。
そして、この本の良さは、1人たった20ページしかないのに、1人1人の人となり・キャラクターというものを何となく感じ取れるとこにあります。この社会学者の人のことをもっと知りたい、さらに社会学を深く学びたいと、僕自身が感じています。小熊さん、宮台さんなどは、色々なところで拝見をしていましたが、大澤さん、本田さん、開沼さんなどの本も読みたいと凄く感じています。
そして、僕がなぜ社会学に少なからず関心を抱いているのか、うすうす感じてはいたのですが、それをこの本を読んではっきりと自覚することができました。
すごく良い読書体験ができて感謝したいです。
この本を読んでから、以下の「社会学講義」を読むと良い気がする。