【おすすめ入門書】「寝ながら学べる構造主義(内田樹)」
あまりのわかりやすさに衝撃を受ける最高の入門書!
私が読んでもすらすら分かるような、「ふつうのことば」で書かれたフランス現代思想の解説書はないものだろうか、二十歳の私はそう切実に思いました。それから幾星霜。私も人並みに世間の苦労を積み、「人としてだいじなこと」というのが何であるか、しだいに分かってきました。
そういう年回りになってから読み返してみると、あら不思議、かつては邪悪なまでに難解と思われた構造主義者たちの「言いたいこと」がすらすら分かるではありませんか。
レヴィ=ストロースは「みんな仲良くしようね」と言っており、
バルトは「ことばづかいで人は決まる」と言っており、
ラカンは「大人になれよ」と言っており、
フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っているのでした。
年を取るのも捨てたものではありません。
(裏表紙より引用)
「構造主義」最高の入門書でした。僕が思う最高の入門書とは、
・一般水準レベルの理解力で読める本
・もっとその内容を学びたいと思う本
です。
「社会学」とか「哲学」の分野の入門書ってかなり爆死する率が高いんですね。最後まで読んだのに何が書いてあるか全くわからないっていう…(涙)。
古市さんの、著書の「はじめに」に書いてあって面白かったんですけど、ある方の「社会学入門書」の最終章の文章が、
われわれはもういちどあの逞しい魂の宣明者の声とはるかに呼応して言わねばならない。魂のことはわれわれの内なる魂に。シーザーのことはわれわれの内なるシーザーに。と
(「古市くん、社会学を学び直しなさい」の「はじめに」から引用)
こんな文章が書いてる入門書なんて、その学問をガッツリ学ぼうという学生ならいいですけど、僕のような頭脳レベルでは挫折するのが目に見えています(笑)。
ただ、ラカンの精神分析の話はあまりわかりませんでしたね…。ラカンの精神分析の手法については、わかった気にはなれましたが、
ラカンは「大人になれよ」と言っており
と言っている内田さんの、これがピンときませんでした…。
誰か教えてください(笑)。
この書籍を絶賛して、かつすごく内容をわかりやすくまとめているブログを見つけましたので、ご紹介させていただきます。
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