【ブラックさ半端ない】これを見ても教員になりたいと思えますか?自分の子どもを安心して任せられますか?
高校の教員をしております。
学生時代の教職の講義や、教育実習に行って教員の仕事・私生活を感じることは難しいです。現状をお伝えすることで、1人でも多くの人に教員の労働状況を知ってもらい、進路実現のお役に立てればと願っております。
また、教員の労働条件の改善に少しでも繋がればと願っています。
教員の労働 5つの特徴
①「拘束時間が異常に長い」
勤務時間は学校によりますが、だいたい8:30~17:00
昼休憩を除いて1日の勤務時間は7時間45分です。
人によって(部活を持つか持たないか。分掌の種類)様々ですが、例えば僕の場合は、7時過ぎ~19時頃です。(日や季節によってかなりバラつきはあります)
②「土日が消える」
男女問わず、20代、30代の教員は例外なく運動部の顧問になります。例えば、土曜が半日練習(といっても体育館の使用の関係で午前は男子、午後は女子が使うときは教員は一日中学校にいないといけません。)、日曜が試合で一日。2日丸々働いて、もらえるお金はだいたい1日3000円程度です…。
部活によってかなり差はありますが、「今月休みが1日しかなかったわ。」的なことを言ってる教員もざらにいます…。何が一番恐ろしいかというと、それに違和感を持つことが許されない職場の空気です。
なぜなら、子どもたちのためには私生活を犠牲にすることは当然である。それが良い教員であるというのが教員の世界の常識だからです。
③「月60時間程度の残業をしても残業代はほぼ0円」
7:00~19:00勤務しているとすると、だいたいの教員は平日1日3時間程度の時間外労働をしています。3時間×20日で1ヶ月で60時間程になります。
こんだけ残業して残業代は給料の4%。1万くらい。時給に換算すれば、200円もいかないです(笑)…。はぁ。
土日は1日3000円出ますが、なんなら3000円払うんで休ませてもらいたいです(笑)。
④「プライベートが消える」
基本、地元のどこ行っても生徒や保護者と会ってしまいます(笑)。
⑤「教科指導・教材研究が最も優先順位が低くなる」
どんだけクソな授業をしても他の教員に迷惑がかからないので、 優先順位は仕事の中で最も低くなります(進学校は別?)。
最悪ですが。
もちろん、悪いことばかりではありません。こういった部分を知ることがあまり学生時代にはできないので、今回書かせて頂きました。正確には、知ることができないのではなく、そういった状況に陥った自分の将来を想像できないということだと思います。
職業として、教員を選んだ自分の10年後、20年後、生活を少しでも良いので想像して、職業選択のお役に立てればと思います。
また、このような教員の状況を1人でも多くの人に知ってほしいと願う理由は自分や教員のためだけではありません。
僕なら、とてもじゃないけど大切な自分の子供を疲れ切ってる担任の先生に安心して預けられないです。何かとよく話題になる「いじめ」ですが、担任は常にクラスの生徒の些細な変化に敏感に感じることがとても大切です。そんなこと、自分の事で精一杯な、土日もほぼ無給で働き続けてる教員が本当にできるでしょうか?
だから、僕が求めているのは給与のアップではなく、労働時間の短縮です。というか、仕事なのに労働と認められていないような状況の部活をなんとかしてほしいということです。教員じゃなくてもいいような、事務的な仕事等の負担軽減です。以上。
ちなみに、僕は教員という仕事を選んで後悔はしていません。
ここ数年、テレビ等で教員の労働の異常さがクローズアップされるようになってきました。以下のように、教員の労働問題を扱ったブログや、署名などもあります。のぞいて頂ければ幸いです。
まだ読んでいないんですけど、名古屋大学の内田良(教育社会学)の著書です。