踊り狂う仏教『死してなお踊れ 一遍上人伝 著:栗原康』
家も土地も財産も、奥さんも子どもも、ぜんぶ捨てた一遍はなぜ踊り狂ったのか
踊り狂うほど、民衆を熱狂させた、一遍上人の稀有な魅力を、瑞々しい栗原さんの新鮮な文体で描いた、最高に魅力的な力作! (瀬戸内寂聴氏)
栗原康の言葉を通せば、教科書の中のあの人もこの人もまるで旧知の悪友のよう。一遍と踊りたい、朝まで、床が抜けるまで!(朝井リョウ氏)
偶然本屋で見つけた栗原康さんの 『はたらかないで、たらふく食べたい』を読んで以来、僕は栗原康さんのファンになってしまいました。栗原さんの専門の思想的なことは僕には全くわからないし、あまり興味もないんですが、とにかく文体から、素敵な人柄が伝わってきて、好きなんです。
栗原康さんの素敵な人柄の一端を感じてもらえればと思い、政治学者の白井聡さんとの対談を紹介している記事を見つけました。
通学中のエピソードもなかなか強烈です(笑)
仏教って僕の中で葬式して、墓立てて、お盆とかにブツブツ言って、そういうときに高い金を得る奴ら的なイメージがありました(笑)。大変失礼なこと言っちゃってますが。
そんな僕も旅行なんかの際には寺にちょいちょい行きます。あれってなんなんですかね。別に仏教興味ないのになぜか旅行で行くっていう。入館料的なものを払って資料まで見る(興味ないのにも関わらず)。
これって僕だけですか?(笑)。
あんまり神道・仏教共に良いイメージがなかった僕ですが、踊り狂って阿弥陀仏を浄土教を広めた一遍をコミカルに紹介したこの本を読んで、一遍ヤバいってなりました!
四天王寺、当麻寺、そして何よりあとがきで紹介されていた六波羅蜜寺にめっちゃ行きたくなりました!!
新しいことに興味を持たせてくれて栗原さんありがとう! 一遍さんありがとう!
ちなみにこの本で一番面白かったのは、あとがきでの失恋話です。オチに爆笑しました。『はたらかないで、たらふく食べたい』で一番爆笑したのも栗原さんの失恋話です。
人の失恋で爆笑ってのは失礼な話なんですが、傷ついた体験を、こんな風に書けるのも栗原さんの魅力だなあと感じます。
ぜひ、『はたらかないで、たらふく食べたい』読んでみてください。最高です。