すなめりくんの読書ブログ

すなめりくんの読書ブログ

高校の教員です。読んで良かったと思う本を紹介していきたいと思います。

読書感想文のコピペはオススメできない?教員が教える「なぜバレるか」

なんで俺のコピペがバレてん!? って思ったあなた、その疑問に教員として答えたいと思います。 なぜ、ばれるのか? ①あいつがこんないい文章かけるわけがない(笑) この子がこんな文章をかけるのはおかしい!って直感が働いたときや違和感を感じた時は、ネッ…

部落差別で苦しんでいる人々の希望となる1冊「結婚差別の社会学」 著:齋藤直子

被差別部落出身者との恋愛や結婚を、出自を理由に反対する「結婚差別」。部落出身者との結婚をめぐる家族間の対立、交渉、破局、和解などのプロセスと差別の実態を、膨大な聞き取りデータの分析から明らかにする。同時に、結婚差別の相談・支援活動の事例か…

踊り狂う仏教『死してなお踊れ 一遍上人伝 著:栗原康』

家も土地も財産も、奥さんも子どもも、ぜんぶ捨てた一遍はなぜ踊り狂ったのか

こんなに読みやすい哲学入門書はない!『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』

私はニーチェだ、お前に会いに来てやった 現代の京都を舞台に、17歳の女子高校生アリサが、現代に舞い降りた哲学者たちとの関りを通して、人生の意味について考える、小説。 ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 作者: 原田まりる…

【ブラックさ半端ない】これを見ても教員になりたいと思えますか?自分の子どもを安心して任せられますか?

はたらかないで、たらふく食べたいです。せめて、土日はゆっくりしたいです。

年収80万で生活する研究者『はたらかないで、たらふく食べたい』

読んでも全く役に立たないけど人に勧めたくなる本でした。

僕が2017年7月に読んだ本 10冊 の紹介

社会人(教員)として、働き始めて4ヶ月が経ちました。 毎月10冊の読書目標を課していたにも関わらず、4月~6月で合計9冊…。 ヤバいと思ってペースをあげました。 で、なんとか7月は10冊に届きました! では、僕が7月に読んだ10冊の紹介です。 1 …

大学のキャンパスライフを描いたほっこりする恋愛小説『ホーンテッドキャンパス』

八神森司は、幽霊なんて見たくもないのに、「視えてしまう」体質の大学生。片想いの美少女こよみのために、いやいやながらオカルト研究会に入ることに。ある日、オカ研に悩める男が現れた。その悩みとは、「部屋に浮き出た女の顔の染みが、引っ越しても追っ…

大人と先生が大嫌いな高校生に読書感想文でオススメしたい『レヴォリューションNo.3』

「君たち、世界を変えてみたくないか?」 オチコボレ男子校に通い、死んだような毎日を送っていた「僕たち」は生物教師ドクター・モローの言葉で突如生き返り、世界を変えるために行動を開始する。その方法は―難攻不落のお嬢様女子高の学園祭に潜入してナン…

性的なものを排除する学校で、なぜ30年もブルマーは生き延びたのか?『ブルマーの謎』

ブルマーはなぜ広まり、定着したのか 綿密な資料探索と学校体育団体やメーカーへの聞き取り調査を通じて、ブルマー不朽の足取りを追う。ブルマーは導入当初から性的なまなざしにさたされてきた。にもかかわらず、学校現場で存続してきた「謎」を解き明かし、…

僕が2017年4月~6月に読んだ本 9冊 の紹介

数ヶ月ぶりに更新をすることにしました。 僕は毎月10冊の本を読むことを自分に課していました。実際に大学院のときはクリアできていたんですが、4月から教員として働くなかで読書の時間を確保することが中々できませんでした。 そんな状況のなか、3ヵ月間…

キャバクラや援助交際で働く人の世界を感じる『裸足で逃げる -沖縄の夜の街の少女たち-』

沖縄の女性たちが暴力を受け、そこから逃げて、自分の居場所をつくりあげていくまでの記録 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書) 作者: 上間陽子,岡本尚文 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2017/02/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4…

里山が日本経済を救う!?自然を活用して幸せに生きる『里山資本主義』

そんなに必死に働いてお金を稼がなくても自然を活用すれば幸せに生きることができる。それを教えてくれる一冊です。 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21) 作者: 藻谷浩介,NHK広島取材班 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売…

僕が2017年3月に読んだ本 11冊 の紹介

僕は毎月10冊の読書を目標にしています。来月から教員として働く準備などに追われましたが、なんとか読書の時間を確保して目標の10冊を超える本を読むことができました。 3月に読んだ本の紹介をしたいと思います。 1.子どもの貧困 著:阿部彩(首都大…

高校生男子にオススメの恋愛小説『キスまでの距離』

「まだだよ!」 思わず椅子を後ろに倒して立ち上がると、僕は大声で叫んだ。 「まだキスだけだよっ!」

山田悠介の小説の中で僕が面白いと思った小説『パズル』

君なら、どうする? 超有名進学校が武装集団に占拠された。人質となった教師を助けたければ、広大な校舎の各所にばらまかれた2000ものピースを探しだし、パズルを完成させなければならない!?究極の死のゲームが始まる! (角川書店 より引用) パズル (角…

大人と先生が大嫌いな中学生に読書感想文でオススメしたい『ぼくらの七日間戦争』

押し付け、命令ばかりする親や教師と戦うために河川敷にある工場に立てこもる中学生の話。 ――そうさ。子どもはおとなのミニチュアじゃないんだ。自分たちの思いどおりになると思っていたら大まちがいだ。それを、はっきりと思い知らせてやるぜ。 ぼくらの七…

最近の新入社員のコミュ力が…という人こそコミュ力がないかも?『わかりあえないことから』

コミュニケーションとは、異なる価値観をもった人びとの意見を一致させるもの。 そうではなく、「わかりあえない」ということを前提にしてコミュニケーションについて考えた1冊。

僕が2017年2月に読んだ本 8冊 の紹介

毎月10冊以上の読書を最低限の目標と課していますが、2月は8冊でした…。修士論文の準備が忙しかったんで、前半3分の1はほとんど読めなかったんです。…完全な言い訳ですね。 さて、2017年2月に読んだ8冊の紹介をしたいと思います。 1.日本はなぜ、「…

文化・芸術から日本人の未来を考える1冊『下り坂をそろそろと下る』

キーワードは寛容と包摂。 日本に、日本人の未来に希望を感じることができる1冊! 文化・芸術という視点から私たち日本人のあり方を考えた1冊です。 瀬戸内の小豆島、豊岡市・城崎温泉、讃岐の四国学院大学、東北の女川・双葉、という地域を通して、日本の…

僕が2017年1月に読んだ本 11冊 の紹介

僕は毎月最低10冊の読書を自分に課しています。これは、尊敬する教員(元校長)のマネです。 その教員は、読書とは未知なる価値観に出会うことこそ価値がある。だから、自分がこれまで全く興味のなかった分野の本こそ読んで欲しい。それが読書の素晴らしさだ…

【癒されたいときにおすすめの1冊】『思い出のとき修理します』

仕事や育児などに疲れたとき、ゆったりとした時が流れる商店街や神社を舞台にした、温かな気持ちになれる本書はいかがですか? 思い出のとき修理します (集英社文庫) 作者: 谷瑞恵 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2013/01/24 メディア: Kindle版 この商品…

人は自然とどのような関係を築くべきか?『人びとの自然再生』

破壊ではなく、再生へ。地域、人と人との関係、そして社会の再生にもつながる希望の書。 自然と社会の未来の形は、どういうものが望ましいのだろうか。自然をめぐる各地のさまざまな〈いとなみ〉を、歩き、見て、聞いて、考えた。人と自然の相互関係とはどう…

ゴリラから幸せな生き方を学ぶ『ゴリラは戦わない』

「オスは背中で自分を語る」 「交尾はメスがオスを誘う」 「石橋を叩いても渡らない」 ゴリラの魅力が沢山つまった1冊をよければ読んでみてください! ゴリラは戦わない (中公新書ラクレ) 作者: 小菅正夫,山極壽一 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2…

【猫が恋のキューピット】 『猫弁-天才百瀬とやっかいな依頼人たち-』

お見合い30連敗。冴えない容貌。でも天才。婚活中の弁護士・百瀬太郎は猫いっぱいの事務所で人と猫の幸せを考えている。そこに舞い込むさらなる難題。 「霊柩車が盗まれたので取り戻してほしい」。笑いあり涙ありのハートフル・ミステリー、堂々誕生! 満…

『謎の独立国家 ソマリランド』 が面白すぎてヤバい!(笑)

海賊国家とリアル北斗の拳国家と国境を接していながら、道端の両替所でお店の人が寝ているほど治安が良い、自称国家「ソマリランド」を知っていますか? ほんの20年前まで無差別爆撃や氏族間の虐殺で大量の人が殺されていた場所が、今では外務副大臣が大統…

気持ちを伝える能力が奪われた日常を考える『自閉症の僕が飛びはねる理由』

友達と話せない、お腹がすいた、痛い、助けて、などと相手に感情を伝える能力が奪われた日常をあなたは想像できますか? まさにそのような状況で生きている東田直樹さんの思いが書かれた1冊です。

【炎上を考える】なぜネット上で他者を過剰なまでに攻撃するのか?

大津のいじめ自殺事件でいじめに加担した少年やその家族の個人情報をネット上に拡散し、ついには、滋賀県の教育長が襲撃されて殺されかけた。 いじめを抵抗できない弱者を多数で一方的に攻撃することであるならば、いじめを批判するネット上でのこれらの行為…

【教員志望の学生におすすめ】『子どもの貧困(阿部彩 首都大学東京教授)』

日本の貧困率がOECD加盟国の中で2番目に高いことを知っていますか?

【中学生の読書感想文におすすめ】『4TEEN』青春とは、人生の友とは何かを感じる1冊

『4TEEN』著:石田衣良 東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるか…