僕が2017年7月に読んだ本 10冊 の紹介
社会人(教員)として、働き始めて4ヶ月が経ちました。
毎月10冊の読書目標を課していたにも関わらず、4月~6月で合計9冊…。
ヤバいと思ってペースをあげました。
で、なんとか7月は10冊に届きました!
では、僕が7月に読んだ10冊の紹介です。
路上のギター弾き、夜の仕事、元ヤクザ…人の語りを聞くということは、ある人生のなかに入っていくということ。社会学者が実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイ。
素敵な本でした。
2 ブルマーの謎 -女子の身体と戦後日本- 著:山本 雄二 関西大学教授
お堅いはずの(性的なものを極力排除する)学校が、なぜ女子生徒にエロい目線で見られるのが明らかな、エロい恰好をさせたのか?綿密な資料分析をもとに、鋭い分析をされた1冊です。
アホで最高。でも少し切なくもありました。
4 フライダディフライ 著:金城一紀
5 SPEED 著:金城一紀
4~6はレヴォリューションNo.3に関連した(続編とは少し違います)ものです。
7 寮生 著:今野敏
青春ミステリー小説です。時は70年代。函館の有名男子進学校の寮で起きた転落死事件を主人公達が真実を追うというものです。舞台は著者の母校でもある函館ラサール高校のようで、どうやら半自伝的側面をもつ小説のようです。
僕としては、ぶっちゃけあまりピンと来なかったですが、ネットの評判は良いみたいです。どなたか良さを教えてください…。
8 君に恋をするなんて、ありえないはずだった 著:筏田かつら
恋愛小説です。もう25になりますが、10代が主人公の青春・恋愛を描いた小説を僕は好んで読みます。きっと、何かしら思いがあるんだと思います…(笑)。
表紙に登場人物の絵が描かれているものは、あまり好きじゃないんです。人物像が読む前からイメージしちゃうので。
でもこれはオススメです。高校生の男子、是非読んでほしい。けっこう僕のツボでした。何がツボなのか、わからんけど。
9 君に恋をするなんて、ありえないはずだった そして、卒業 著:筏田かつら
これは続編(完結編)です。
10 ホーンテッドキャンパス 死者の花嫁 著:櫛木理宇
このシリーズ僕すごく好きです。
大学のキャンパスライフを描いたほっこりする恋愛小説『ホーンテッドキャンパス』
八神森司は、幽霊なんて見たくもないのに、「視えてしまう」体質の大学生。片想いの美少女こよみのために、いやいやながらオカルト研究会に入ることに。ある日、オカ研に悩める男が現れた。その悩みとは、「部屋に浮き出た女の顔の染みが、引っ越しても追ってくる」というもので…。次々もたらされる怪奇現象のお悩みに、個性的なオカ研メンバーが大活躍。第19回日本ホラー小説大賞・読者賞の青春オカルトミステリ!
第19回日本ホラー小説大賞読者賞、第25回小説すばる賞を受賞した作者によるライトノベルなオカルト恋愛小説です。(全く怖くありません。)
舞台は東北のある地方国立大学のオカルトサークル。
この小説は、
・見たくもないのに幽霊が見えてしまう主人公
・美少女だけど目が悪くて常に眉間にしわが寄ってる灘こよみ(主人公が好きな女の子)
・田舎の由緒ある家系の長男であるオカルトマニアの部長。
・部長の従妹(分家筋)で霊感が極めて強い
・スレンダーな姉御肌な美女
この5人がオカルト研究会に属していて、このオカ研に霊に悩んでいる人が相談にきて…という形で話が進む(基本)1話完結型のライトノベル的なものです。
ホラーが苦手という人でも問題なく読めて、しかもすごく軽いため1冊時間以内で読めちゃいます。
ちょっぴりのホラー要素+ちょっぴりの恋愛要素=ホーンテッドキャンパス
大学のサークルの雰囲気がいい感じに青春です。
大学のキャンパスライフに夢や希望をもってる高校生や、大学生におすすめです。
一応メインは「恋愛」だと思うんですけど、すごーく じれったいです。
シリーズが2017年9月時点で11巻出てるんですけど、まだ付き合ってないです(笑)。
でもこれは、自信をもってオススメできる「ほっこりとしたキャンパスライフを描いた恋愛小説」です!
大人と先生が大嫌いな高校生に読書感想文でオススメしたい『レヴォリューションNo.3』
「君たち、世界を変えてみたくないか?」
オチコボレ男子校に通い、死んだような毎日を送っていた「僕たち」は生物教師ドクター・モローの言葉で突如生き返り、世界を変えるために行動を開始する。その方法は―難攻不落のお嬢様女子高の学園祭に潜入してナンパすること! 果たして「僕たち」の潜入作戦は成功するのだろうか!? 革命的おバカストーリーが炸裂する、ザ・ゾンビーズ・シリーズ第1弾!
最高に娯楽性の高い小説です。そして登場人物が面白いです。
まず、日本とフィリピンのハーフで、9歳のときに近所に住む35歳の人妻に童貞を奪われた魅惑的な容姿のマギー。
「将来、俺は本物のコスモポリタンになるんだ。そのためには普遍的な武器が必要だ。それがなんだか、分かるか?」ポカンとしている僕たちに構わず、アギーはニヤリと笑って、答えを言った。
「マニー(マネー)とピーニス(ペニス)さ」(p17)
在日韓国人で、ケンカがクソ強いけど、授業中に西田幾多郎の『善の研究』なんかを読んでる舜臣。
この小説は、個性豊かな高校生たちが「世界を変える」物語です。
わかりやすく言えば、
なぜ、君たちはバカなのか?それは全て遺伝のせいだ。君たちの親で高学歴はいるか?いないだろう。この世の中を支配しているのは勉強ができるやつだ。そして、そいつら同士でくっついて、また勉強ができるやつが誕生する。
だからこそ、遺伝子戦略で高学歴の人間たちが群れ集まって形成している窮屈な階級社会に風穴を開けてやれ!「新しい遺伝子を創造してやれ!」(byドクターモロー)
と革命を煽られ、主人公らが考え出した革命の方法。
それが、近くの超名門お嬢様学校へのナンパ作戦となる。
遺伝子を交わらせるため(笑)、ナンパ作戦のために女子高の学園祭に侵入するという話です。
これだけ見ればアホみたいな話です。まあ実際アホです。巨大なペーニスを持つアギー、ケンカが半端ない舜臣、難病をもつヒロシ、主人公が女子高の学園祭に侵入する話ですから。
けれども、中高校生が友情、生、差別などをリアルに感じることができて、かつ、バカ笑い出来るすごい小説です。
マジでオススメです。
意外かもですが、女性にもオススメできます。
男子ってなんでこんなにアホなんだろう?でもそんな男子が少し羨ましい的な視点で楽しめると思います。
似たような小説では、『キケン 著:有川浩』、『4TEEN 著:石田衣良』も超オススメです。特に有川浩さんの『キケン』は女子受け抜群だと思います。