すなめりくんの読書ブログ

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高校の教員です。読んで良かったと思う本を紹介していきたいと思います。

教師・教員志望の学生におすすめの「性の話」

 神戸大学教授で医師でもある岩田健太郎さんが、性教育について、恋愛の可能性について書いた本です。単に、性教育のあり方、必要性をロジカルに論じるだけじゃなく、性教育の在り方の先に、「絶対恋愛」という愛の可能性について論じている点に大変面白さがあると感じました。

感染症医が教える性の話 (ちくまプリマー新書)

感染症医が教える性の話 (ちくまプリマー新書)

 

 

岩田さんの考えはおおむね、

 

性教育を感情論ではなく、「未来を生き延びるために大切な学び」として必要な内容を学校教育等で教えることが大切であるということ。

性教育を恋愛という要素を排除して教えることに否定的である。

フェミニズムが好きじゃない?(笑)

 

というものでしょうか。

 

 

膣、子宮頸部、卵管、精巣、尿道管などと解剖学のような性教育に疑問を感じている人にぜひお勧めしたいです。

現代において、必要な性教育の在り方に関して感情を排除して、ロジカルに書かれたこの本は性教育について考えるうえで最適な1冊だと思います。

中高生が、性について考える際にも良い本だと僕は思います。

 

 

僕は「絶対恋愛」は素敵な考えだと思います。ちょっと、アドラー心理学の愛の説明と近いものを感じましたが、いかがでしょうか?