すなめりくんの読書ブログ

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これまでの人生で読んで良かったと思う本を紹介していきたいと思います。

年収80万で生活する研究者『はたらかないで、たらふく食べたい』

この本を読んだところで、きっとなんの役にも立たないと思います(笑)。

けれども、読んで後悔しない不思議な本でした。

 

はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言

はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言

 

 

「生の負債」というサブタイトルにつながるんですが、これは、人が生きていく上で、背負わされているものがある、ということです。今の経済とか社会の仕組みだと、お金をかせげるかというのが物差し。かせげるのがいいことでありえらい人だし、かせげなかったら落伍者。そういう尺度ができていて、それが優劣の基準にもなっています。その尺度から出てしまう人たちは反道徳というか、人じゃないという見られ方をしてしまう。人が好きなことをやっていきたいというのと、お金をかせぐことが一致する、そういう幸せなときもあるけど、大抵は一致しないと思うんです。僕だったら文章を書くとか、本を読むとかという好きなことをやって食べていきたい。

『はたらかないで、たらふく食べたい』創刊記念・栗原康インタビューより引用

 

 

この本の目次を紹介します。

 

キリギリスとアリ ― はたらくこと馬車馬のごとく、あそぶこと山猿のごとし

切りとれ、この祈る耳を ― 耳切り一団

3・11になにをしていたか? ― とうとう江戸の歴史が終わった

豚小屋に火を放て ― 伊藤野枝の矛盾恋愛論

甘藷の論理 ― うまい、うますぎる!

地獄へ堕ちろ ― ヘイトスピーチか、それともスラムの念仏か

他人の迷惑かえりみず ― 心得としての高野長英

お寺の縁側でタバコをふかす ― 大逆事件を旅してみれば

豚の足でもなめやがれ ― もののあはれとはなにか

大杉栄との出会い ― 赤ん坊はけっして泣きやまない

ヘソのない人間たち ― 夢をみながら現実をある

反人間的考察 ― 歴史教科書としての『イングロリアス・バスターズ

豚の女はピイピイとわめく ― 老荘思想の女性観

だまってトイレをつまらせろ ― 船本洲治のサボタージュ

 

 

目次を見るだけでワクワクしませんか?(笑)

僕が一番面白かったのは、栗原さんの失恋話です。人の失恋を面白いと言うのは不謹慎かもしれませんが。

 

話の内容、そして文体から栗原さんの人柄がにじみ出ていて、それが一番の魅力でした。読んでも全く役に立たないけど人に勧めたくなる本でした。

 

 

 

 

余談ですが、この本を読んでホセ・ムヒカ大統領を思いだしました。ムヒカ大統領は日本人の勤勉さを称賛する一方で現代の日本人が幸せには見えないことを嘆いていました。栗原さんとムヒカ大統領、対極的に見えるかもしれませんが、根柢にある部分で共鳴するものを僕は感じました。 

sunamerikun.hatenablog.com

 

僕が2017年7月に読んだ本 10冊 の紹介

社会人(教員)として、働き始めて4ヶ月が経ちました。

毎月10冊の読書目標を課していたにも関わらず、4月~6月で合計9冊…。

ヤバいと思ってペースをあげました。

で、なんとか7月は10冊に届きました!

 

 

では、僕が7月に読んだ10冊の紹介です。

 

 

 

 1 断片的なものの社会学 著:岸政彦 立命館大学教授

路上のギター弾き、夜の仕事、元ヤクザ…人の語りを聞くということは、ある人生のなかに入っていくということ。社会学者が実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイ。

素敵な本でした。

断片的なものの社会学

断片的なものの社会学

 

 

 

 2 ブルマーの謎 -女子の身体と戦後日本- 著:山本 雄二 関西大学教授

 お堅いはずの(性的なものを極力排除する)学校が、なぜ女子生徒にエロい目線で見られるのが明らかな、エロい恰好をさせたのか?綿密な資料分析をもとに、鋭い分析をされた1冊です。

sunamerikun.hatenablog.com

 

 

3 レヴォリューションNo.3 著:金城一紀

アホで最高。でも少し切なくもありました。

sunamerikun.hatenablog.com

4 フライダディフライ 著:金城一紀

5 SPEED 著:金城一紀

6 レヴォリューションNo.0 著:金城一紀

4~6はレヴォリューションNo.3に関連した(続編とは少し違います)ものです。

 

7 寮生 著:今野敏

 青春ミステリー小説です。時は70年代。函館の有名男子進学校の寮で起きた転落死事件を主人公達が真実を追うというものです。舞台は著者の母校でもある函館ラサール高校のようで、どうやら半自伝的側面をもつ小説のようです。

 僕としては、ぶっちゃけあまりピンと来なかったですが、ネットの評判は良いみたいです。どなたか良さを教えてください…。

寮生 ―一九七一年、函館。― (集英社文庫)

寮生 ―一九七一年、函館。― (集英社文庫)

 

 

8 君に恋をするなんて、ありえないはずだった 著:筏田かつら

 恋愛小説です。もう25になりますが、10代が主人公の青春・恋愛を描いた小説を僕は好んで読みます。きっと、何かしら思いがあるんだと思います…(笑)。

 表紙に登場人物の絵が描かれているものは、あまり好きじゃないんです。人物像が読む前からイメージしちゃうので。

 でもこれはオススメです。高校生の男子、是非読んでほしい。けっこう僕のツボでした。何がツボなのか、わからんけど。

 9 君に恋をするなんて、ありえないはずだった そして、卒業 著:筏田かつら

これは続編(完結編)です。

 

 

 

10 ホーンテッドキャンパス 死者の花嫁 著:櫛木理宇

このシリーズ僕すごく好きです。

 

大学のキャンパスライフを描いたほっこりする恋愛小説『ホーンテッドキャンパス』

八神森司は、幽霊なんて見たくもないのに、「視えてしまう」体質の大学生。片想いの美少女こよみのために、いやいやながらオカルト研究会に入ることに。ある日、オカ研に悩める男が現れた。その悩みとは、「部屋に浮き出た女の顔の染みが、引っ越しても追ってくる」というもので…。次々もたらされる怪奇現象のお悩みに、個性的なオカ研メンバーが大活躍。第19回日本ホラー小説大賞・読者賞の青春オカルトミステリ!

第19回日本ホラー小説大賞読者賞、第25回小説すばる賞を受賞した作者によるライトノベルなオカルト恋愛小説です。(全く怖くありません。)

 

 

舞台は東北のある地方国立大学のオカルトサークル。

この小説は、

・見たくもないのに幽霊が見えてしまう主人公

・美少女だけど目が悪くて常に眉間にしわが寄ってる灘こよみ(主人公が好きな女の子)

・田舎の由緒ある家系の長男であるオカルトマニアの部長。

・部長の従妹(分家筋)で霊感が極めて強い

・スレンダーな姉御肌な美女

この5人がオカルト研究会に属していて、このオカ研に霊に悩んでいる人が相談にきて…という形で話が進む(基本)1話完結型のライトノベル的なものです。

 

 

 

ホラーが苦手という人でも問題なく読めて、しかもすごく軽いため1冊時間以内で読めちゃいます。

ちょっぴりのホラー要素+ちょっぴりの恋愛要素=ホーンテッドキャンパス

大学のサークルの雰囲気がいい感じに青春です。

 

 

大学のキャンパスライフに夢や希望をもってる高校生や、大学生におすすめです。

一応メインは「恋愛」だと思うんですけど、すごーく じれったいです。

シリーズが2017年9月時点で11巻出てるんですけど、まだ付き合ってないです(笑)。

 

でもこれは、自信をもってオススメできる「ほっこりとしたキャンパスライフを描いた恋愛小説」です!